初ノリクライマーしてきました! その2 サイクリング編
前回の投稿に続きまして乗鞍宴会サイクリングのお話です。
今回はいよいよ乗鞍エコーラインを走ってきた感想をお話いたします
Contents
その前に…エコーラインを簡単に紹介しておきます
全長20.5km、標高差1260mは数値だけを見ると富士ヒルクライム(大会HPはこちら)の舞台、スバルライン(全長25km、標高差1270m)とあまり変わらないような印象を受けると思いますが、ここはヒルクライム日本一を狙う猛者が集う”マウンテンサイクリングイン乗鞍(大会HPはこちら)” の舞台です。
初出場を含めて完走率が99%のスバルラインとは中身が違います。
スバルラインはスタートから5kmまでが比較的勾配がありますが、その後は所々に短い急勾配はあるものの、ぼぼ平均勾配がつづき、道幅も広くカーブも少ない走りやすいコースです。
ゴール地点の標高は2503mで、森林限界域に入る大沢駐車場(第3CP、標高2020)辺りまでは森の中を走るので景色は単調です。
一方、エコーラインは比較的勾配の緩急の差が大きいコースです。
三本滝レストハウス(7km、CP1)までは比較的緩い勾配のレンジ(4~7%)で推移しますが、つづら折りが始まる10km地点からは10%を超える勾配が顔を出し始めます。
そして二つのつづら折り区間を過ぎると、多くの選手が『ここからが本当の勝負!』と言う 位ヶ原山荘(CP2)が見えてきます。
ここからゴールまでの5kmはほぼ8~10%(私のガーミンでは最大17%ありました)
そして位ヶ原(標高2350m)を過ぎたあたりからは勾配のキツさだけでなく空気の薄さとも戦わなければなりません。
終盤の急勾配かつ過酷な環境区間で人と駆け引きしながらレースをするなんて…想像できませんね~
しかしサイクリング目線で見ると、位ヶ原から先は視界が広がり雲海を見降ろしながら迫力ある大パノラマの中を走ることになる優しくはないけど爽快なコース
と言えると思います。
初めてのエコーライン、ついにスタートです!
雨のため天気の回復を待ってサイクリングすることにしたので、到着初日は午後しか時間がありません。
とにかく一本走ろう!という事で乗鞍観光センターを13:30頃出発!
以降、コース紹介を兼ねて各ポイントの感想をお話します。
スタート~三本滝、まだまだ元気です
スタートして直ぐに現れる乗鞍ホテル湯楽里のカーブを左に曲がると登りが始まります。
乗鞍のレースの映像を見るとこの辺りはモノ凄いスピードで駆け上がっている場所です。
(もちろん我々はそんなことは致しません。まだまだ先は長いですからね)
森の中を淡々と走っているとやがて景色が開けてきてスキーのリフトの機械が見えてきます。
すると直ぐに右側に三本滝レストハウス(CP1、スタートから約7km)が見えてきます。
ご存じない方のために補足しておきますと…
ここは”乗鞍スノーリゾート”というスキー場のゲレンデの中を走っているんです。
三本滝レストハウスはほぼ一番上のコース脇にあるレストハウスで、かなり大きな施設です。
夏季シーズンはここまではマイカーで来れるようですが、この先はチャリダーと山男山女以外はバス等を利用しないと入れません。
絶景ポイントもあります。
三本滝を過ぎてちょっと進むと見晴らしのいい場所が出てきます。
ちょうどリフトの終点が見えるのでスキー場の最上部辺りと思われます。この時点で雲海を見ることもあるので一休みして写真を撮るのも悪くはありませんが、この日は初めて走るコースなのでとりあえず停まらずに走って感触を確かめたいので撮影はパス
なので代わりにグーグルマップの写真を載せますので参考に想像してみてください。
乗鞍名物”つづら折り”を味わいます…
この絶景ポイントを過ぎてしばらく走ると、勾配がキツくなり始めます。
それに伴い乗鞍名物”つづら折りカーブ”が始まります(約10km地点から)
ここのつづら折りはスバルラインやヤビツのカーブよりカーブのイン側とアウト側で落差が大きいように感じました。
(ヤビツの2段坂みたいな感じ)
落差の差が大きいのでイン側を通る時は踏み過ぎて体力を消耗させないように注意することが必要ですね~。
かと言ってカーブのアウト側もそんなに落差が少なくないチャリダー泣かせの構造なので、ここは腹を決めて最短距離のイン側を出力管理しながら走るのが一番楽なのかな…と思いました。
ようやく見えた位ヶ原山荘、ついに新技を試す時が来た!!
このつづら折りが終わると視界が開け、赤い屋根の建物が見えてきます。有名な位ヶ原山荘です。
ここで全体の3/4終了、ゴールまで残り5km
山荘の前から短い平坦路が出てきますが、ここで休んでいる場合ではありません。
壮大な景色を横目に見ながら、出力を確認し、呼吸を整えます…
が、呼吸が整いません。
心拍数はレッドゾーンに飛び込むことなく、目標通り160台で推移しているのですが、呼吸の回数が多いんです。
1分間に何回呼吸した、とかメモ採ってないので感覚なのですが、スバルラインを走っている時に比べると同じ心拍数でも3割くらいは多く呼吸している感じがします。
呼吸の回数が多いと体力も使うので出来るだけ回数は少なくしたい。
当然、一回の呼吸でできるだけ多く吸うように心掛けますが、毎回深呼吸並みの深い呼吸をしてたらペダリングのリズムが狂うのでこれだけでは不十分…
そこで前にチャリダーでやっていた特殊な呼吸法を思い出しました。
確か、口をすぼめて吐出し難くすることで、肺圧(?)を上げて肺胞での血中に酸素を押し込む、というもの(口すぼめ呼吸法)
まだ完全に自分のモノにする気もなかったので大した練習もしていませんが、何もやらないよりはマシ。
というよりココで効果がないなら練習する意味なんてありません。
心拍数160台で思いっきり運動している最中に、呼吸をし難くするなんて気が狂ったとしか思えない発想ですが、テレビで見た映像を思い出すと、吐き出す前に一瞬口をすぼめて一瞬『パッ』とか『ポッ』とか言う感じでした。
理屈はともかく、この苦しい状況を打破するためにとにかくやってみました。
『パ』『プ』『ポ』…
『バ』『ブ』『ボ』…
(どちらかと言うと濁音より破裂音の方がいい感じです)
やってみて思ったは、口すぼめする事で苦しくなったとかのデメリットは特に感じません。
同時に、絶対にこっちの方がいい!というほど楽になった気もしません。
ただ、呼吸の回数と吐出しを止める時間の組み合わせに寄っては効果はもっと感じるのかなぁ…とは思いました。
(ということで可能性はありそうなので練習は継続します)
なんやらかんやらと、色々やっている事で苦しさが紛れたのか、位ヶ原以降を何とかやり過ごし頂上が見えるところまで来ました。
ラストスパートーーー!
なんてできましぇん
位ヶ原山荘から上に行くと森林限界域に入るため高い木がなく頂上が見えます。
木がなくなると今度は風も敵になります。
見えているのに進まない…
乗鞍のレース映像ではこの辺りからダンシングしてスパートかけてました。
あり得ん!
やったら終わる…
そんな低次元の相談を自分としながら、何とか我慢してゴール地点の長野-岐阜県堺の線を越えました。
ゴールです…
ゴーーール
初めて見るゴール地点は看板しかない殺風景な場所でした。
しかし、この看板と写真が撮りたかったからイイんです!
(後で気づいたのですが、県境の奥のバス停のあるところはお店もあって大にぎわいでした)
で、走ってみた感想は…
日本一標高が高い場所にある”聖地”はコースも環境も厳しいものでしたが、たどり着いた者だけが味わえる大パノラマと満足感は『また来よう!』と思わせる魅力あるコース
と、いう感じでしょうか。
カッコつけないで単刀直入に言うと…
『こんないい所、もっと早く来るべきだった!』
となります。
いろいろな思いもありましたが、初日はこの後のスケジュールの都合上、畳平をのんびり味わう時間はなく、残念ながらこの後さっさと下山したのでありました。
おまけ
以上でエコーラインのサイクリングレポートは終了です。
ちなみに今回のツアーでは2日目も同じコースを登りました。
その際に撮った畳平の様子やスカイラインの絶景の写真もついでに乗せておきました。
これからここを訪れようとしている方にどんな場所だったのかのイメージの参考になれば幸いです。
コース図
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