カセットスプロケットの選び方

富士ヒル用スプロケットの私の理想形

今年の富士ヒルは例年になく予算を投入して色々なパーツを導入したにも関わらず散々な結果に終わってしまいました。
しかし、特に今回投入したCS9000 12-28(カセットスプロケット)はホイールやパワーメーターに次いで高価であり、かつ拘って選んだモノで本番でもちゃんと効果を体感できたのでその軌跡をまとめておきたいと思います。

CS9000 12-28
今回はこいつをどうやって選んだのか?というお話です

発端はフルアルテグラ化

2011 TCR2 を購入してから6年間経過した今年、ようやくコンポを105ミックスからアルテグラ(プロも使うレース用機材)にすることができました。
と言っても嫁チャリのTCR SLR1の改修(1次2次)の際、余ったクランクとリヤカセットスプロケット&ディレーラーがあったので少し予算を投入してなんとか6800系アルテグラのフルセットにできた訳です。
これまで私のTCR2はFSA製クランクだったので、フロント変速(インナーからアウターの際)はシマノ純正に比べて今ひとつキレがなく、時には変速できないこともありました。
スバルラインのように所々で勾配が緩くなるコースではこまめにスピードアップする必要があるのでヒルクライムとはいえフロント変速は重要だと思っているのでフロント変速のフィーリングの悪さは問題の一つでありました。

それが今回の改修でついにシマノ純正、しかもアルテグラになりました!
さすがシマノ純正、さすがアルテグラ!
交換したらフロント変速はストレスフリーにスパスパ決まるようになり、実に気持ちいいバイクになりました!
しかし、アルテグラ化の弊害もありました。
それは11速化したため、これまで10速用パーツ、特にリヤカセットスプロケットか使えなくなったことなんです。

スバルラインに必要なギヤ比の選び方

みなさん、コースや目的によってフロント&リヤのギヤを交換すると思いますが、その選定方法は人それぞれに拘るところがあるので、それぞれがベストだと思います。
要はいま付けているギヤに自分が納得できればいいんです。
今回紹介するCS9000 12-28も富士ヒル仕様を作る際に、コースプロフィール、実力、予算を考慮して、納得するまで考えた結論です。
その考え方を紹介します。

これまでの私のTCRのフロントギヤはFSAのコンパクトクランクで歯数は50-34(アウターギア-インナーギア)でした。
また富士ヒル仕様にする時はリヤスプロケットを10速105の12-27(1番重いのが12で軽いのが27)を使っていました。
この場合、最も低い(軽い)ギヤ比は
リヤ/フロント=27/34=0.794
今回のアルテグラ化の際、フロントはプロコンパクトと呼ばれるちょっと大きめの仕様(52-36)となり、リヤは11速の11-28になりました。
この組み合わせの最も低い(軽い)ギヤ比は
リヤ/フロント=28/36=0.778
となり、若干ですがハイギヤードな仕様になったのでアルテグラの方がヒルクライムには不利になったと言えるかも知れません。(数値が小さくなると重くなります)
しかし、富士ヒルのコースは急勾配区間が短いので、最も低いギヤ比(最Low)は余り使用しません。
最lowのギヤ比[フロント=インナー(小径)/リヤ=ロー(大径)]は脚が攣ったときや疲労を回復させる為に使う事が多く、タイムを稼ぐ為に必要なギヤ比と言うよりお守りとか保険みたいな位置付けなので、このギヤ比がちょっと変わっても問題ではありません。
重要なのは出力を長時間維持できる中間ギヤ比なんです。

富士ヒルのメインパート(勾配5~6%区間)は10速105仕様の時はフロント34T/リヤ15&16Tをメインに使っていました
ギヤ比は0.441~0.471です(15/34=0.441、16/34=0.471)
今回、フロントが36になので、同じギヤ比を作る歯数は
36×0.441=15.876≒16
36×0.471=16.956≒17
となり、今までと同じセッテングにするにはメインギヤとして16Tと17Tが必要である事がわかりました。

また高速側ギヤ比は終盤に現れる平坦路区間の目標車速で決まります。
私の場合、45km/h以上はでないのでコレが出せるギヤ比で十分となります。
105仕様の最も重いギヤ比〈=最Hiギヤ比 [フロント=アウター(大径)/リヤ=トップ(小径)]〉は
12/50=0.240
嫁チャリについていたカセットスプロケットだと
11/52=0.212
となりかなりハイギヤ比なセッテングになってしまいます。
つまり富士ヒルのコースでは私は11Tは使えない、という事になります。
同じギヤ比を再現するには
12/52=0.231
となり、12Tでもちょい重めなくらいです。しかし13Tだと
13/52=0.25
となり軽すぎて、車速を出すのに実力以上のケイデンスで回す必要があります
そこでちょい重めですが、リヤのトップギヤは12Tとしました。

16T&17T探しの旅

ここまでで富士ヒルに必要なリヤスプロケットのギヤ比の必要条件は出そろいました。
①激坂区間対策&疲労回復(最Low):28T
②メインで使用する中間ギヤ:16T、17T
③高速巡航用(最Hi):12T
まとめると上記①~③がフロント52-36の場合の富士ヒル用リヤスプロケット必要条件となりました。
後は、シマノのカタログからこれらを含んだスプロケットで見つければ終了!のハズでした。
しかーし、ないんですよ。これらを満たすモノが
いや、正確に言うとプロが使うメチャクチャ高いDURA-ACEグレードのCS9000にだけあって、庶民が使う105やアルテグラグレードにはないんです。
なんで???
上記の通り、そんなに特殊なこだわを持ってギヤを選んだつもりはないのですが…

富士ヒル本番までになんとか安く買えないか…と色々と探しましたが、ないんですね~
サードパーティとして有名なレーコンでも作っていないんです。
またもっと練習して出力を上げて16Tを使わないでも行ける!という自信を付けようともしましたが、前投稿でも書いた通り直前で練習量が減ったため、出力はむしろ下がってしまいました。
そういう見方にたって16T&17Tの代わりに17T&18Tの組み合わせを探したのですが、これもないんです。
とにかく、①~③の必要条件を全部満たすものを手に入れるなら20,000円超の出費ということなんです。
そんなとき、とある有名ブロガーのサイトでみた言葉を思い出し、決心しました。その言葉とは
・買わない理由が値段なら買うべし
・買う理由が値段なら辞めるべし
つまり、どーしても欲しいモノは誰が見てもいい機材なんだから高くて当たり前。
無理してでも買う価値はある!という事でした。

という事で、いろいろ考えた結果、やっぱり自分が欲しいのはCS9000 12-28である、と再認識しました。
後はコイツをどう安く買うか?に問題をフォーカスしました。
私が買おうとした時はいつも使っているamazonやwiggleでは割り引かれるものの20,000円を下りませんでした。
そこで今回は自転車パーツ専用の通販サイト(bicinet sana)から購入しました。
(ここだと送料込みで18,000円くらいで購入可能でした)

こうして16&17T探しの旅は富士ヒル直前の5月末にようやく終わりを遂げたのでした。

10速105(黒枠)で使っていたギヤ比を11速の中から探すと、なんとデュラエース(緑枠)にしか答えがなかったんです!

実物の紹介

という事で購入した現物を見てみましょう。
シマノのプロ用最高級グレードだけあってプロを満足させる強度と軽量化を備えているのに、その風貌は芸術品のような美しさをまとっています。
うーん、やっぱり高いだけありますね…

比較的負荷のかからない大径ギヤ(下から5枚)は軽量化のためチタン製となっています
105やアルテグラのキラキラ感はありません。
しかし艶消し色からはそのポテンシャルの片鱗を感じさせる凄みを感じます

各ギヤを支えるスパイダーアーム。 手前の2枚の大径ギヤのアームはアルミ製

奥のミドルギヤのスパイダーアームはカーボン製

スチール製のギヤも軽量化のため徹底的に肉抜き処理が施されて、芸術美すら感じます。
但しこれはデュラエースに限ったことではないところがシマノの凄い所です

フリーボディーにデュラグリスを塗って

WH9000 C24CLに装着完了!
富士ヒル用ホイールの完成です

本番での効果

今回の目標は80分。ケイデンス90rpm以上で心拍は170bpm以下としていました。
ちょっとしたハプニングのため、心拍数は録れなかったので、恐らく心拍数が170bpmを超えなかったであろう約半分(*)までのフィーリングをお話します。
(*)13km以降は出力低下してただ単に苦しいだけのサイクリングになってしまったのでした

出力が落ち込むまではケイデンスは85rpm以上をキープできており、速度も落ち込むところもありましたが、勾配の安定してる区間では17~18km/h程度は出ていました。
という事で、半分まではまぁまぁ狙い通り走れたと思います。

だとすれば、今年は倍の練習をしていれば最後まで走れたんですね~(ふぅ…)

という事で、今回紹介したスプロケットは最初は高い買い物だと思いましたが、購入直後に発生した金欠症状が収まった現在、やはり買ってよかったモノだと改めて思います。
スプロケットってたくさん種類があって選ぶのは大変だと思いますが、その中から自転車の仕様、コースプロフィール、自分の実力、などを見直すことになり、きっと新しい発見があると思いますよ。
走りに大きな影響を与える部品なので是非拘って悩んで自分なりの答えを見つけて見てはいかがでしょうか。

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CS9000 12-28

今回購入したスプロケット。
amazonや楽天の他、上でも紹介した自転車部品専門サイトから購入する手もありますので購入の際は良くご検討ください

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CS6800 11-28

TCR SLR1についていたスプロケット。
10速全盛の頃は完成車についてくるスプロケットは12-25が標準仕様でした。
11速全盛の今はこいつが完成車の標準仕様と言っていいでしょう。
12-25に比べるとハイ側もロー側もワイドレンジになり、基本的には非常に使いやすいスプロケットです。
ただ、カバーレンジが広がったためにミドルギヤの組み合わせに納得いかない人もいるようです。(その一人が私)

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RECON 12-28 low cross

軽量スプロケットとして有名なレーコンの定番アイテム
アルミのインゴットから削り出してつくるワンピース構造のため非常に高度な加工技術で製造されたスプロケットです。
ワンピース構造のため非常に軽量ですが、歯の暑さがシマノ純正と異なるためシマノセッティングのままでは本来の性能が発揮できないようで、専用のセッティングを必要とするようです。
(つまりシマノギヤのついたホイールからRECONがついたホイールに交換する際は変速調整をする必要があるとのこと)
ただ見た目はインパクトのあるゴールド!抜群にカッコいいですね~。マジに目立ちます。
でも価格はデュラエースよりも高価なので購入する際は…いろいろ悩むな…

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