フルクラム レーシングクワトロ(現レーシング4)




エンデューロ用にお手軽かつ強力なエアロホイール
フルクラム レーシング4(旧レーシングクワトロ)

レーシングクワトロはレーシング4と改名されました。
改名しただけで仕様的にはグラフィック変更のみなので、下記内容はレーシング4としてお読みいただいても問題ありません

楽しみにしていた夏休みも始まってしまえばアッという間に終わってしまいますね
しかし夏休みを過ぎたら、いよいよチームサミットの本来の活動であるエンデューロが以下のようにマンスリーで始まります。

  • 9月 富士チャレンジ
  • 10月 かすみがうらエンデューロ(*)
  • 11月 温泉ライダー 喜連川

(*)エンデューロとは個人またはチームで周回コースを規定時間で何周できるかを競う耐久レースでチーム参加の場合は、メンバーで交代でコースを走行します。
出典:かすみがうらエンデューロ 公式WEBサイト – WizSpo!!

通常エンデューロはヒルクライムと違い比較的平坦なコースで行われるため、平均速度が高くなるので空気抵抗を減らすことがタイム短縮の最大のポイントになります。
昨年も同じこと考え空気抵抗を減らすためエアロヘルメットを導入しました。

S-Works EVADE(Team SUMITバージョン)

そして今年はついにエアロホイールを導入しました!

GIANT TCR2 2011モデル かすみがうらエンデューロ仕様

かすみがうらエンデューロSUMIT選考会仕様

かすみがうらエンデューロSUMIT選考会仕様

エアロホイールって何?

ロードレーサー用のホイールはリムの高さによって3つに分類されます。

  • ロープロファイル    リム高さ24mm程度
  • ミディアムプロファイル リム高さ30~40mm
  • ハイプロファイル    リム高さ50mm以上

ロープロファイルホイールはハンドリングにクセがなく普通に使えるので完成車に標準でついてくる場合が多いです。また構造上非常に軽量なので主にヒルクライムでも使用される割合が高いです。

一方、ハイプロファイルホイールディープリムとも言われます)はリム断面形状の設計自由度が高く、タイヤを含めて翼断面形状が作りやすいのが特徴です。このため前からの気流を上手く流せるようになるので空気抵抗が小さくなります。また相対的にロープロファイルよりスポーク長が短くなるためリム周辺部のスポークによる空気の撹拌抵抗も減ります。
すなわちリム髙が高いほどエアロ効果(空気抵抗低減)が高くなります。しかし、横から見た面積が増えるため横風によるハンドリングへの影響は受けやすくなるので運転は難しくなります。
また形状が大きくなるため重量的には不利ななで、エアロ効果の出にくい低速のヒルクライムには向いていません。
その両方の中間的性質を持つのがミディアムプロファイルホイール(ミドルハイトリム)になります。
ロープロファイルよりは空気抵抗が少なく、ディープリムほど横風の影響を受けないので入門用エアロホイールとして人気があります。

エアロホイールの効果

エアロホイールの効果

ミドルハイトリムの定番、レーシングクワトロ LG(現レーシング4)

そういう訳で各社から魅力的なミドルハイトのホイールが出ていますが、軽量でエアロ効果の高いモデルは当然値段もバカ高い(9~20万オーバー)ので手が届きません(自転車本体より高い!)
しかし重量さえ我慢できるなら比較的安価(4~8万円程度)なモデルも存在します。
今回購入したRACING QUATTROは低価格帯のど真ん中のモデル(定価5.4万)ですが、海外通販なら円高の効果により更に安くなり、関税込みで3万円以下で購入できました。
果たして3万円のエアロホイールとはどんなものだったのでしょうか?
早速履いてみたので、その感想を述べたいと思います。

イギリスからの小包を開ける瞬間が幸せなんです

イギリスからの小包を開ける瞬間が幸せなんです

外観の特徴

35mmハイトリムと地味ながらフルクラムであることを主張するグラフィックス

個人的にはカンパニョーロのミドルバイトモデル”シロッコ”の見た目の方が派手で好きなのですが、スポークの組み方がシロッコのよりフルクラムの2:1の方が横剛性が高く、レース向きとの事なのでこちらにしました。
後述しますが、この選択は正解だったと思います。

Fulcrum Racing Quattro LG

Fulcrum Racing Quattro LG

 16年モデルから採用されたC17リム

リム幅を23Cタイヤ(23mm幅)用のC15リム(15mm幅)より2mm広げて、昨今転がり抵抗が少ないと話題の25Cタイヤ25mm幅)とのマッチング(*)を向上させています。
(*)従来のC15リムに25Cタイヤを合わせるとリムからはみ出す部分が多くなり、タイヤの性能が十分引き出せないので25CタイヤにはC17リムが推奨されています。
またC15リムだとこけし形状になるため斜め横からの風に対しては空気抵抗が増える傾向にあったのがC17リムにすることで改善されている、とのことです

C17リムです フルクラムはクリンチャーリムでもスポーク穴がないためリムテープが不要なんです。

C17リムです
フルクラムはクリンチャーリムでもスポーク穴がないためリムテープが不要なんです。

 

ヴぇロフレックス プロ選手が違約金を払ってでも使用するブランドとして有名です

ヴェロフレックス
プロ選手が違約金を払ってでも使用するブランドとして有名です

25CタイヤにはC17リムの方が空力的にもタイヤ性能的にもいいようです

25CタイヤにはC17リムの方が空力的にもタイヤ性能的にもいいようです

簡単なインプレッション

実はこのホイールが届いた週末にかすみがうらエンデューロのチームメンバー選考会がいつもの中津川側道の練習コースで行われ、そこで早速試してみたのでその時の感想を書きます。
ちなみに比較はDURAACE WH9000 C24C(過去記事あり)+BRIDGESTONE R1Xです。

SHIMANO Dura ace WH9000 C24CL

最初に感じたのは回転の滑らかさと乗り心地の良さです
リムがDURA C24より硬くて重いためか、キレイな舗装路では低速でも回転の滑らかさを感じました。
また今回のタイヤ(VELOFLEX CORSA 25C)固有の性能も多分にあると思いますが、噂通り同気圧の23Cよりも柔らかい乗り心地になりました(今回は9barでの比較)
この乗り心地が大変心地よくゴツゴツ感がない上にグリップ感はたっぷり!と全く不満はありませんでした。

選考会なのでハイスピードで走るシーンもあったのですが、40km/h以上ではDURA C24に比べて明らかに速度持続性がいいです。
エアロホイールならではの少ない空気抵抗のお陰もありますが、適度なリムの重さがメリットになっている気がします。
速度維持性が高い=高速走行での体力消耗を抑えらる、という事なのでエンデューロのような長丁場の用途にはピッタリだと思います。

一方で気にしていた重量増のインパクトですが、今回のコースには短い坂しかなかったので、本格的なヒルクライムコースでの登坂性能は試せていません。
しかしスピードを維持しフロントをアウターにしたままダンシングでクリアできる距離は気持ちよく進んでくれました。(5〜8%、100〜200m位までいけるかな?)
2:1スポークにより横剛性を高めているせいか、ダンシングのパワーが逃げずガンガン進む感じで、むしろ得意分野、と言ってもいいかも知れませんね。
このシーンでの乗り味はDURA C24より気に入りました。
(タイム的にDURA C24のような軽量ホイールを超えるものではありませんよ。予想外に進む、と言う意味です)
もうちょっと登りが長くなってフロントをインナーに落としてシッティングでじっくり登るようなシーンでは重さのデメリットが出てしまうと思います。
(まぁもともとヒルクライム向けではないので仕方なし、でしょう)

そうは言ってもこのホイールで長い坂に遭遇した場合はどうするか?
そうなったらギヤ比に頼るしかありません。
富士チャレンジに向けて私は高速向けの11-25かヒルクライム用の12-27のどちらにするか?悩み中…
恐らく11-25で臨むと思いますが、かすみがうらや富士スピードウェイの登りは約500m(富士スピードウェイはもっとあるかも…)あるので、私の脚力ではダンシングで一気にクリアするのは難しいんです。
富士スピードウェイの場合、最終コーナー入口(ダンロップコーナー、登りの始まり)の速度を出るだけ稼いで、ダンシングで行ける距離をどれだけ長くできるか?(できればプリウスコーナーまで行きたい!)ダンシングの後どれだけタレを我慢できるか?が今後の練習ポイントになると思います。

また、横風の影響ですが、当然DURA C24よりはハンドルに反力を感じます。
神経質になるほどではありませんが、影響があることは確かなので油断は禁物だと思います。

まとめ

初めてのエアロホイールは廉価版であるにもかかわらず、明らかにエアロ効果を確認できました。
また今回同時に試したため25Cタイヤの個別の評価はできていませんが、全体として今回の組み合わせはグリップ感と乗り心地が向上し、非常に安心感のあるセットだと思います。
重量的には不利なハズなのですが、走行感は非常に軽快でした。
(ヒルクライム用も25Cにしようかな…)
とにかく選考会の結果、かすみがうらはAチームで走れることになりましたが、その結果になったのはこのセットが選考会に間に合ったからだと思っています。
(ギリギリだったけどね。このギリギリ感が海外通販の面白いトコロかもね)

炎天下の下で行われた選考会 今年も頑張るぞー!

炎天下の下で行われた選考会
今年も頑張るぞー!


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フルクラム レーシング クワトロLG/レーシング4

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ヴェロフレックス コルサ

今回使用したタイヤです。
チューブラータイヤ並みの320TPIケーシングを採用しているので柔らかい乗り心地と強力なグリップ感が特徴です。
個人的にスリックタイヤが好きではないので、このコルサのような杉目トレッドパターンを選んでいます
(一般公道はいつもドライとは限らないので、杉目じゃないと下りコーナーに入れない…)
こんなトレッドパターンでも転がり抵抗は低いそうなので、サイクリングはもちろんレースの途中で天気が変わることもある長時間のエンデューロにも最適だと思います。

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