軽量化コスパ最強!おすすめのカーボンサドル EC90
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今年の富士ヒル対策、それは軽量なカーボンサドル
先日、多くの人にとって最も見たくなかった不幸の手紙(メール)が届きましたね。
現時点ではまだ決定した訳ではないですが、もし中止になったら自転車乗りにとっては東京オリンピックに並ぶ(あるいはそれ以上!)のインパクトになり、その経済へのダメージははかり知れません。
そうならない事を信じつつ、最後の決定が下されるまでは全力で努力を続けるのが50代のサラリーマンサイクリストの性です。
という事で、本番はないかも知れませんが、今年の富士ヒル対策として購入した軽量なカーボンサドルを紹介します!
ペダリングを変えたらお尻に違和感がでるようになった
事の始まりはYoutubeでみたペダリング理論
自転車業界では有名なパックchで貴重な経験を話されている動画をみたことがキッカケでした。
今まで引き足を意識したペダリングを心がけていたものの、ここまで強烈に意識したことはありませんでした。
(詳しくはYoutube パックchをご覧ください)
で、さっそくローラー台で実践してみると、大腿四頭筋の負荷が減るのは簡単に実感できるので、是非とも習得したいと思いました。
しかし一番肝心なのはこれを長く続けること。
その意識でローラーで練習していると、ポジション(サドル上で座骨の落ち着くポイント)を変えたくなりました。
より前乗りポジションを快適に続けられるサドルが欲しい…
そこで目をつけたのがサドル先端部が尖がっていないショートサドルでした。
ショートサドルいいかも…でも高い!
ショートサドルとは従来のサドルより全長が短く幅が広い形状のサドルの総称です。
前後長が短い(特に前方部分)ので、従来のサドルとは乗った感じか大きく異なり良い面と悪い面があります。
良い面
- 先端部が短いのでペダリング中に太ももに触れず、脚を動かしやすい
- 短い先端部がフラット形状なので、前乗りポジションにしたとき股間に食い込みにくい
- 座骨が収まる部分の幅が広いのでお尻が安定する
- 小さめなので同価格帯のサドルに対して比較的軽量
悪い面
- 前後長が短いので前後方向のポジションの変化代に規制が入る
- 先端部分が短いので駐輪時にサイクルバーに引っ掛けにくい
- パッと見がずんぐりむっくりしていてスタイリッシュではない
上記を比較したとき、私にとって悪い面は全く気にならないので導入の障壁にはなりません。
私にとって最大の障壁は価格。
ショートサドルの代名詞とも言えるSpecialized のPowerサドルはミドルグレードでも定価16,500円
トップグレードのS-Worksになると28,600円もします(HPはこちら)
そこで登場するのが庶民の味方、中華カーボンなんです。
EC90登場!庶民の味方、中華カーボン
で、安価なショートサドルを探してみると意外とあります、いわゆる中華カーボンという分野になりますが。
まぁ中華カーボンの是非をここで論じるつもりは更々ありません。
商品を理解して自己判断で決めればいいことだと思ってます。
で、その中華カーボンの中から選んだのは、形状がS-Worksそっくり(笑)なEC90です。
EC90というブランドとかカーボンの材質とか、その他商品の仕様についてググってみたのですが、これだ!というサイトはヒットしません。
なので、商品仕様については販売サイト(monoiiさんの amazonのサイト)に、非常に分かりやすい写真があったのでその写真も使わせて頂いて紹介いたします
インプレッション
もともと今の時期、外を走るのはキライな人間だから、と言う訳ではないですが、
コロナウィルスの事もあって、外で負荷かけて走って器官を痛め、家で咳き込んだりしたら、完全隔離生活を余儀なくさせられる事になるので、EC90を着けたロードバイクをローラー台で使用した際の感想です。
(まぁ私の場合、ほとんどインドアサイクリストなので私にとっては一番重要な用途での感想、とも言えます)
ポジションについて
上のパックchの話を聞いて、現在のセッティングでちょっとしっくりこなくて、一番改善したかったのがこのポイントなんです。
形状を比べてみると現在のサドル(Fizik アンタレス)より、EC90の方が座骨を置ける部分が前後左右に拡大しているのが分かります。
これによって感覚的には従来サドルより10mmくらい前乗り位置に座骨を置くことができるようになった気がします。
写真が雑で申し訳ないのですが(笑)、イメージは下記です。
サドルの前出しについては以前から気にしていて、これまでもオフセット0のシートポスト(3T Ionic0 team)を導入してはいたのですが、私の場合ヒルクライム中に座る位置を頻繁に変えるので前後移動のしやすいFizik アンタレス(過去記事のリンクを下記に貼っておきます)を使っていました。
でも、今年の富士ヒルは ”短時間に集中して出力を出して走り切る=自己ベスト更新!” という方針で臨むつもりなので前後移動のし易さの重要性は下がりました。
という事で、より前乗りが可能なサドルを探していた訳です。
オフセット0のシートポストは既に導入しているので、更なる前乗りを実現させるにはフレームを変えるしかなかったのですが、EC90はやってくれました!
これによってペダルにパワーが、と言うか太ももの重さ(=体重)が非常に掛けやすくなり、ハムを使った引き足をする際も力が入りやすくなりました。
形状について
ショートサドルのメリットとしてよく言われるのが
”ノーズ部分が短いのでペダリング時に内ももがサドルに干渉しなくなった”
だと思います。これについては私も同感です、というかそもそもこれまでの通常のサドルでも
”サドルが内ももに干渉して邪魔だ!”
なんて思ったことはないので、これについては私はあまり恩恵を受けないメリット、と言えるでしょう。
でも、お尻のホールディング感はかなり強くなったと思います。
表皮はクッション性のあるパンチングレザーを貼ってあるのですが、非常に滑りにくい材質のようでこれもお尻のホールディング感の向上に貢献していると思います。
これはペダリングに集中する際、不用意なズレを抑制してくれるのでかなり好感がもてるポイントです。
硬さについて
購入してから約2週間になるのですが、私のメインの用途であるローラー台において、ほぼ毎日ずーっと座ったままで1時間漕いでいますが、サドルが硬くてお尻が痛い!なんてことはまだ1回もありません。
フレキシブルなカーボンベース+クッション性のある表皮は硬い、というより柔らかさを感じるくらいです。
なので硬さに関しては富士ヒルはもちろん、半日程度のサイクリングは全く問題ないと思います。
(もちろんセッティング云々の話は出来ている前提です)
むしろ実走においてはカーボンレールによる衝撃吸収性の向上の効果や超軽量な重量によるダンシング時の振りの軽さが体感できるハズなので、ローラー台より更に快適になるのでは?と期待しています。
カーボンレールの注意点
カーボンレールのサドルに交換する場合、重要な注意点があります。それはクランプ方式。
サイドクランプ式のヤグラを使用している方は要注意です。
丸断面の金属レールのサドルでもサイドクランプ式ヤグラで使っている方は、そのままサドルを交換することはできません。
楕円断面のカーボンレールにはヤグラを上下クランプ式に交換する必要があります。
実は、私はこのケースに当てはまっていて、これまで使用していた3T IonicではEC90のカーボンレールをクランプすることはできません。
そこは予め分かっていたので、上下クランプ式でオフセット0のシートポストを一緒に新調しました(こちらも中華カーボンです)
まとめ
EC90カーボンサドルは5000円で買えるカーボンパーツとしては体感できる効果は最大級だと思います。
そういう意味でコストパフォーマンスは最高!と言えると思います。
今年の富士ヒルはどうなるか、全く予断を許しませんが、たとえ本番が中止になったとしても6月にはこのNew Itemを使って 一人富士ヒルで自己ベストを狙う!つもりで練習は続ける所存でおります。
(意外とおんなじ思いの人はたくさんいたりするんじゃないかな~)
今回紹介した商品
EC90サドル
EC90と言っても異なる仕様がありますので、購入する場合は材質と重量を確認することをお勧めします。
カーボンベース+カーボンレール仕様の重量は120g前後で、
EVA(合成樹脂)ベース+ステンレスレース仕様は200g前後になっています。
カーボンレールタイプの方はバツグンに軽いのでヒルクライムレースなどのミリミリの軽量化が必要な方には最適だと思います。
但しシートポストのヤグラとの適合確認が必要なのでご注意ください
一方、ステンレスレールタイプの方はレール強度が十分だし、座面も少し柔らかめなので大容量サドルバックをつけてのロングライドをよくする方にはお勧めだと思います。
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EC90 EVAベース+ステンレスレール
EC90 自転車サドル、ロードバイク サドル、痛くない 軽量 マウンテンバイク ソフト 穴空き 通気性よい 快適 衝撃吸収 MTB 道路自転車 レッド |
これはステンレスレール仕様のEC90 コスト的には更に安いのに重量も約200gと十分軽量なお買い得サドル
Platt カーボンシートポスト(上下クランプ式)
私が購入した上下クランプ式のサドルです。私はφ27.2のつや消し黒を選びました。
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