究極のコンビネーション:快適性と軽量性が融合したレース用サドル Fizik ALIANTE R1




快適で、軽量で、カッコいい、カッチリ三拍子そろったサドル

久しぶりにサドルを替えました。
これまでは富士ヒル用に用意した軽量なショートサドル(EC90)を使っていたのですが、2020年からコロナ禍もあって富士ヒルをサボるようになり、ランチライドばかりするようになりました。
ランチライドだと朝から暗くなるまで自転車に乗っていることも多いので、クッション性が乏しいEC90だとお尻に痛みを感じるようになったので、以前から気になっていたフィジークのアリアンテを購入してみました。
アリアンテは最近フルモデルチェンジを行い、最新モデル(テンポアリアンテに改名 シクロワイアードさんの紹介記事はこちら)が登場しました。
テンポアリアンテは基本的には現行デザインをブラッシュアップした形でより快適性を向上させていますが、今回紹介するのはモデルチェンジ前の古いモデルです。
しかし、基本的設計思想は同じなのに新モデルに比べると若干安い価格なのでお買い得と考えることもできます。

古いモデルとは言え、レースで愛用しているプロライダーも多く、彼らが

『まるでソファーのような座り心地』

と称賛するサドルのインプレをお届けしようと思います


photo1 : 複雑な曲面で構成された抑揚のあるダイナミックなデザイン

アリアンテR1とはどんなサドル?

ロードバイク用サドルのトップブランド”Fizik”の3大ラインナップの一つがアリアンテです。
他の2機種(アリオネやアンタレス)よりも3次元にうねったウェーブ形状の座面と比較的多めのクッション量により、レース用サドルとしては異例ともいえる快適性を備えたサドルです。
その快適性からプロ選手も多く愛用していて、あのペーターサガンもかつてはユーザーだった、というのは有名な話。
今回購入したのはモデルは2014年デビューなので、発売当時の記事も参照しながら詳細を見て行きましょう

アリアンテR1の特徴

シェル:ナイロン積層コンポジットカーボン/TWIN FLEX
レール:カーボンブレイデッド 7x9mm
カバー:熱融着マイクロテックス
サドル幅:ラージ(152mm)<レギュラー(143mm)もあります>


今回紹介するのは赤枠内のモデルです

外観と重量チェック

箱に入っている時からなんとなく漂う高級感
photo2 :箱に入っている時からなんとなく漂う高級感

カーボンベースにカーボンレール仕様 普段は見えない裏面だけど機能美がありますね
photo3 :カーボンベースにカーボンレール仕様 普段は見えない裏面だけど機能美があります

サドル幅は2種類あって、今回は幅広タイプを購入
photo4 :サドル幅は2種類あって、今回は幅広タイプを購入

この角度から見るとまるで戦闘機のようなデザイン。 私はカッコいいと思います!
photo5 :この角度から見るとまるで鳥か戦闘機のようなデザイン。 私はカッコいいと思います!

後方に向かって跳ね上がる3次元的なデザイン
photo6 :後方に向かって跳ね上がる3次元的なデザイン

TWINFLEXと呼ばれる座面全体で荷重を支える構造
photo7 : TWINFLEXと呼ばれる座面全体で荷重を支える構造

実測197g。箱の記載より+8gですが、8g差を体感できる人はいないと思います(笑)
photo8 :実測197g。箱の記載より+8gですが、8g差を体感できる人はいないと思います(笑)

今回使用するシートポストもカーボン製で147gと軽量
photo9 :今回使用するシートポストもカーボン製で147gと軽量


photo10 :後端が跳ね上がっているため、意外とよく見える後姿も実に様になってます


photo11 :同色系でさりげないネーミングロゴ

パッドの柔らかさなどは、下記の紹介動画を見て頂くと分かりやすいかと思います

インプレッション

アリアンテR1を装着して、これまで200km越え、獲得3600m越えのランチライドを含む約1200kmくらい走ったので所感を述べます。
ちなみに直近まで使っていたサドルはEC90で、その前がアンタレスvsなのでその2つが比較対象になります
それらのサドルの紹介記事も参考に載せておきます。

アリアンテの所感(いい点)

 

  • 幅広(155mm)のため座骨がサドルの平らな面に載せられる。(アンタレス:142mm、EC90:140mm)
  • 後端の跳ねあがった形状がお尻を支えるので中斜面程度のヒルクライムでよく使うサドル後ろ乗りのペダリングの際、お尻がズレない(photo6,10参照)
  • 先端部にもちゃんとクッション材があるので前乗りにも対応 (photo4,11参照)
  • ボリュームのある形状なので重量的には不利だがカーボンレールのおかげで軽量、ヒルクライムにも対応可能 (photo8参照)

アリアンテの所感(気になる点)

  • 穴あきサドルではないので、セッティング(特に角度)が悪いと会陰部周辺の圧迫が強くなるので、サドル角度のセッティングはシビアにする必要があります。実は1回目の千葉県100kmライドの時は若干前上がりだったせいもあって痛みが出ました(汗)
    サドルの前半分(細い部分)が水平になるように調整して200km超えのランチライドに行ってきましたが、その時は問題は出ませんでした。
    セッティングがしっかりできれば最高のサドルになりますが、そういう意味でシビアなセッティングが必要です
  • カーボンレールなので締結トルクの管理には特に注意が必要です

 

ショートサドルEC90との大きさ比較 EC90並みにワイドなので座骨はサドルの平坦な面に位置できる上に、 EC90より豊富なパッド量のためロングも得意。 しかし、穴が開いてないのでシビアに角度調整しないと痛みが出ます…

千葉県横断ランチライド時の仕様
この時は若干サドル角度が上を向いていたので、後で結構な痛みが出ました

調整した現在の仕様
前半分を水平に調整した今の角度ではヒルクライムをしても痛みはでないです

まとめ

これまでいくつかのサドルを試してきましたが、それぞれ全く違うタイプのモノなのでそれぞれにメリットデメリットがあります。
今回のサドルの一番のメリットはお尻のホルード感です
上にも書きましたが大きな座面とせり上がった後端部の形状でしっかりお尻を支えるので長距離やヒルクライム向けと言えると思います

ヒルクライム向けにはショートサドルが人気ですが、前乗りで全力を出し続けるような場合(例えば富士ヒル)はショートサドルは最適だと思いますが、お尻を後ろに引いて骨盤を倒して乗る”やまめ乗り”(←詳しくはこちら)や、ハムストを使ったペダリングで一定ペースで登る場合には、ショートサドルよりホールド感抜群のアリアンテの方が向いていると思います。

今回紹介したアイテム


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投稿者プロフィール

44kz(ししかず)
44kz(ししかず)
自転車に乗ることで日々の活力を回生させている壮年ライダーです。
エントリーアルミのTCRにパーツを交換しながら乗っています。
このブログでは実際に使ったアイテム&走ったコースの紹介をメインに綴っていきます。
Team SUMIT&神奈川ランチライド会会員

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