恒例の(2回目だけど)自転車のオーバーホール!
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後には退けない一大イベント!(前編)
昨年、初めてやった分解清掃から早一年が過ぎ、大した距離は載ってないのですが、一年経つとそれなりに気になるところが出てきています。
そこでスキーシーズンに突入する前、分解洗浄を兼ねたオーバーホールをしてみました。
昨年は興味本位にとりあえずバラバラにして、途中で訳が分からなくなり、急遽メンテナンス本を買いに行ったりして、ドタバタでした…
今年はその反省から作業計画表を作って、アタマの中では『あーして、こーして、ここ替えて、完成!』までのイメージは出来ていたのですが、やはりトラブルがでてしまい、1日で完成しませんでした。
こんなこと書く暇があったら作業したいのですが、部品を補充しないといけないトラブルなので、現時点では万事休す。
とは言え、分解洗浄までは終了しているので、とりあえずここまでの作業を順を追ってまとめておきます。
作業計画表
今年は実作業に入る前に昨年の手順を思い出し、計画表を作りました。
これに従えば分解は約3時間30分、組み立ては約3時間となります
分解の方が時間が長いのは洗浄時間を含んでいるからで、去年の経験からもこんなもんかなぁ…と納得
あと、昨年手を付けなかったシフターの分解洗浄がどのくらいかかるか?が全くの予想です。
一方の組み立ての方の肝は変速調整を除けば、肝となるのはFrディレーラーの取り付けとやはり今回初作業となるシフターの取り付けだと思います。
と、なんとなく注意しなければならないところも絞れているので、これに従って作業を開始しました。
作業準備‐用品集め
洗車のときと同様に作業に必要なモノをまず全部出しておきます
・パーツクリーナー(スプレー缶、ほぼ1本使い切ります。今回使用したのはこちら)
・シリコングリス(インナーワイヤー用)
・普通のグリス(インナーワイヤ以外の全般)
・ネジロック剤(Rrディレーラー組み立て時に使用します。今回使用したのはこちら)
・チェーンチェッカー(チェーンの寿命確認に使用します。今回使用したのはこちら)
・チェーンカッター(チェーンを外すのに使用します。今回使用したのはこちら)
・プラスチックハンマー(クランクを外すとき。使用しない場合もあります)
・洗面器&バット(チェーンを洗浄したり、外した部品を管理するのに使用します)
組み立ての際にはオイルや交換部品が必要になるのですが、それは組み立て編で紹介します
では、いよいよ始めます!
■作業開始。しかし、いきなりつまづく…
最初はペダルを外してBRGの状態やグリスアップをします。と思っていたのですが
固着していてクランクから外せない。CRCを浸透させ、思いっきり力を入れたのですがビクともしません。
よくある締める方向に力を入れていた!という有名なミスかと思い、両方向に力を入れたのですが、
アーレンキーがねじ切れそうなくらい曲がっても動かないないので、ここは潔く諦めました。
まぁ、使用についてはゴリゴリ感や異音は出ていないのでスルーしても問題ないのですが、
悔しさと、先行きの不安だけを残し、次工程に進みました。
■チェーンの確認&カット
気を取り直して次に行きましょう。
次はチェーンの寿命の確認。これはチェーンチェッカーという専用器具を使用します。
使用方法は簡単でチェーンの上に乗せて、スルッとハマったら寿命なので交換。
ハマらないでチェーンの上に残っていれば、まだOKです。
今回はOKでしょう。(結果オーライだった…)
もしNGだったら急いでお店に買いに走らねばならんので、分解前に測っておくことをお勧めします。
チェーンを切断します
チェーンカッターでチェーンを切断します。まずは切断部にテンションが掛からないようにするフックを作ります。
チェーンにはRrディレーラーのバネが戻ろうをする力が常にかかっているので、フックで抑えておかないとカット後、カッターを引く抜くと同時にチェーンが暴れて大変危険ですので絶対忘れないでください。
(実は今回、用意していなかったので急遽クリップを潰して作りました)
フックでチェーンを抑えたらカッターにセットしてカットします。
カット後はRrディレーラーのプーリに引っかからないように引き抜き、洗面器に入れてパーツクリーナーで洗浄してチェーンは終了です
■Frディレーラーの清掃
Frディレーラーはボルト一本でフレームに固定されているので脱着は簡単です。
シフト用ワイヤーを引き抜いたら、全部ゴソッと外して、洗面器に入れてスプレーで洗浄します
■BB(ボトムブラケット)の確認
BBも内部のBRGの劣化(ボールの破損、レースのフレーキングなど)により、寿命があると言われていますが、走行距離だけでなく使用環境(パワーのある人、雨の日も乗る人、等)によってバラつきがあるので、距離を目安にせず、異音やガタが出たら交換すればいいと思います。
現在、特に異音やガタは感じていませんが、1年点検としてBBを触って確認しようと思います(健康診断みたいなもんです)。
まず、シャフトを挟んでいるボルトを緩めます。
次に左クランクの軸ボルトを緩めてクランクを抜きます。
(FSAのクランクはボルトを緩めれば簡単に引き抜けますが、シマノ純正クランクは脱落防止機能がついているのでボルトを緩めただけでは引き抜けないので要注意)
続いて右クランクを引き抜いたら、BBを直接触って確認します。
(クランクが抜けない場合はシャフトをブラスチックハンマーで軽くたたきます)
ここは予想通り異常がなかったので、サラッと終了。
■Rrディレーラーの分解清掃
さて、いよいよ少しドキドキする作業に入ります。
普段の洗浄ではキレイにしきれないリヤディレーラーを分解して二つのプーリーの清掃とグリスアップをします。
まず最初にシフトワイヤー固定ボルトを緩めます。
次にエンドプレートからディレーラー本体を外します。
分解→洗浄→再ASSY
ガイドプーリーとテンションプーリーを取り出し、洗浄します。
ガイドプーリーとテンションプーリのボルトを偏った入力が入らないように、交互に緩めプレートを外します。
ガイドプレートをばらして、全部まとめて洗浄します
解りにくいのですがこの小さい穴にボルトが隠れています。
こいつを緩めるとプレートが外れますので、全部洗面器に入れて洗浄します。
再ASSY
洗浄が終わったら再ASSYします。
やることは分解の逆なので詳細は省略しますが、ポイントはネジロック剤を使用してしっかり固定するところです。
ブレーキ
これは前後ともボルト1本で固定されているので、ワイヤを外した後に簡単に外せます。
簡単だし、写真を撮り忘れたので言葉のみで説明終了
ハンドル周り
バーテープは大事に使っていても汚れるし、表面が摩耗して滑るようになるので最低でも1年に一回は交換しています。
今回はステム交換とブラケットポジションを変更するためシフターをいじる必要があるので、ついでにシフターを外して洗浄しようと思います。
まずはバーテープを外します。
ぐるぐる巻いてあるので外す際、隠れていた新品同様の部分が出てくると、『畳の色がそこだけ若いわ~♪(微笑み返し、より)』…な~んて、いつの間にか懐メロを歌ったりしながら外します。
次にブラケットカバーをめくって固定ボルトを露出し、アーレンキで緩めて下にずらしながらハンドルバーから抜き取ります。
(このとき元の位置が分かるようにハンドルにペンで目印をつけておくと後で参考になります)
ステム・ヘッドセット・フォーク。そして分解終了!
ハンドルが取れば後は超簡単です。
細かいボルトが多いので、紛失に注意します。
そしてついに分解工程は終了です。
3時間で終わり予定が4時間以上かかっちゃいました。
さて、組み立て編は後半で紹介します。