フィニッシュライン ファイバーグリップ/FINISH LINE FIBER GRIP




カーボンパーツを固定する時の必需品

ちょっと前の話ですが、昨年11月のエコパのエンデューロに出た際、大転倒してしまったんです。
当然、自転車も吹っ飛んで行ってしまったのですが、その衝撃でサドルが下がってしまったんです。
(丈夫なアルミフレームなので、重大な破損はなし!助かった〜)
急遽、携帯工具でクランプを締め直して再スタートしたのですが、走っているうちにだんだん下がってきて、ゴールする頃にはハンドルより低くなってしまいました。
(パワー出ないし、走りづらいし、何よりカッコ悪かった…)
考えられる原因は締め直す時に、カーボンシートポストなので締め過ぎて破損するのを恐れて、ちょっと緩く締めちゃった、んだと思っています。
自転車に最初に付属していた金属シートポストなら、とりあえず思いっきり締めとけばいいのですが、カーボンシートポストは攻めすぎて

”ペキッ”

な~んて音がしたらお終いなので、トルクレンチなしの手締めでは限界までは攻めきれませんでした。
まぁ何が言いたいのかと言うと、

”カーボンパーツをしっかり機能させるためには、締め付けトルク管理が重要だ!”

という当たり前の事を学んだ訳です。
レースの転倒はレアケースかも知れませんが、輪行や車載等で現地で自転車を組み立てて、走り出した後、

”あれ、ちゃんとトルク見たっけ?”

な~んて心配をしながら走る自分は容易に想像できるので(家の鍵と一緒だ…)今回紹介するアイテムを購入しました。

カーボンファイバー素材表面の摩擦係数を上げ、クランプの締め過ぎによるカーボン パーツの疲労や内部亀裂を防ぎます。(HPより転記)
強力な摩擦と引き換えに、若干傷が付くよ!と言っています。要注意ですね

使い方は簡単、心配な場所に塗るだけ

指で触って見ると分かりますか、しっかりとした存在感のあるツブツブがいます。
このツブツブ達が塗った箇所の摩擦を大きくして滑りにくくしている訳です。
走行中の振動により締め付けトルクが(ある程度)低下した場合でも、ファイバーグリップにより摩擦係数が上がっているので保持力維持には効果があると思います。
ホントに強力なツブツブのようで注意書きにも傷がつく可能性を明記しています。
見た目をものすごーく気にする人は使用を控えた方がよさそうですね
カーボンパーツは高価なので見た目も大事ですが、それ以上に性能向上を期待しているので私は迷うことなく使用しました。
メーカーHPはこちら

使用例 シートポスト交換の場合

こだわりのシートポスト ”3T Ionic(アイオニック)”
私のTCRは最初アルミシートポスト(φ30.9)が標準装備されていました。
特に機能上の問題はなかったのですが、3T Dorico Team(φ27.2 現在は生産終了)の見た目(フレームと同じカラー!)に惹かれて交換してみたら振動吸収性がもの凄く向上してビックリしたんです。
(素材の違いだけでなく径差の違いも含まれますが、とにかく変わりました)

3T Ionic Team に変えた理由はダブルスプライン機構のやぐら(サドル取り付け部)にあります。
ヒルクライムをやるようになってからサドルの角度の違いが非常に気になるようになりました。
あとちょっとだけ上を向けたい、とか微小な調整をする場合、Doricoのような従来の2本ボルトタイプだと自分の場合は全く決まらなかった…
(やり方が悪いのかも知れませんが、いつも出来なりで納得していました)
しかし、Ionicは9.5°の外側の歯車と、10°の内側の歯車を組み合わせることで0.5°づつの細かい角度調整を行う事ができるんです。ここが最大の魅力なんです。
メーカーHPはこちら

またシートポストを交換する際、重要なのはフレームとの径の適合性です。
私の場合、元のアルミシートポストはφ30.9で交換した3T Ionicはφ27.2なので径差を吸収する樹脂のスペーサー(シートポストシム)が必要になります。
今回のファイバーグリップはシートポストシムとシートポストの表面の摩擦係数を向上させ、衝撃入力が入ってもズレ落ちにくくするのが狙いです。

(左)3Tの違うグレードですが、ダブルスプライン機構は共通なので参考に載せます
(右)最初に購入した3T Dorico Team 見た目で即買いしました

アルミフレームに細身のカーボンシートポストをインストールしています。
径差を埋めるため樹脂製スペーサ(シートポストシム)を使用しています(右)

被せてあるスペーサーを外してからファイバーグリップを塗ります。
施工前の3T Ionic 0(オフセット0)

透明なジェルです。
触るとツブツブの存在はすぐわかります

施工中
ちょっと塗り過ぎたかな…?

ファイバーグリップを塗ったら、スペーサーを元通りにしてフレームに組み付けます
まずは適当なところ(最後の1回転の前まで)までは普通に締めます

仕上げはトルクレンチを使います
今回は4.2kg/cmに設定しました

仕上げ中。ゆっくり締めていくと
“カチッ”
という手応えがあります。そこで完了です

まとめ

ファイバーグリップは規定トルクで締めてこそ機能を発揮するので、これを使用してもトルク管理が必要なことには変わりありませんが、外乱があってもより緩みにくくなっていると言う安心感はあります。
まぁ、御守りみたいなものですね。
値段もそんな高くなく、十分な量もあるので持っていても損はないと思います。


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これも少額商品なのにamazonや楽天で買うと送料が掛かるので私は
Wiggleで総額合わせ(商品によりますが7000円を超えると送料無料)で一緒に買いました
リンク先(写真がリンクです)のページでフレーム側の径を選べます

投稿者プロフィール

44kz(ししかず)
44kz(ししかず)
自転車に乗ることで日々の活力を回生させている壮年ライダーです。
エントリーアルミのTCRにパーツを交換しながら乗っています。
このブログでは実際に使ったアイテム&走ったコースの紹介をメインに綴っていきます。
Team SUMIT&神奈川ランチライド会会員

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