最強ホビーレーサー6人が教えるロードバイクトレーニング

ロードバイクに乗り始めて約7年経ちました。
そもそもスキーで痛めた膝のリハビリとスキーのオフトレが目的で始めたので、グルメライドのような”週末の楽しみ”と言うよりはトレーニング機材としての意味合いが強く、冬に備えて淡々とローラーを回し、寒くなる前に数回ヤビツに行くのが私の自転車生活でした。
今ではチームサミットや神奈川ランチライド会の皆さんのおかげで楽しいサイクリングも満喫していますが、根本的に自転車=トレーニングなんです。
そう言うバックグラウンドからそもそもトレーニングは好きで主にヒルクライムのトレーニングに関する本はこれまでも沢山読んできました。
以下は特に印象的だった本です

・科学的ヒルクライムトレーニング…最初に読んだ本。難しかったけど用語の説明も豊富で基礎知識をつけるには十分な本
・ヒルクライムトレーニングの極意…56歳（当時）でトップクラスの実力を持つ村山さんのトレーニング理論
・自転車の教科書…ペダリングに悩みをもったら、まずこの本をお勧めします
・最強レースに勝つためのロードバイクトレーニング…アマチュア最強レーサー高岡さんのトレーニング理論
・理論でカラダを速くするプロのロードバイクトレーニング…決して恵まれた体格でないにも関わらず全日本チャンプ、かつトッププロツアーチームで走った宮澤さんのトレーニング理論
・山の神　森本誠　ヒルクライムを極める…説明不要ですね（DVDです）

これらの本には技術（運動生理学やカラダの骨格、筆者の経験に基づいたペダリング理論や練習方法、など）やコンディショニング（大会にピークを合わせる練習や食事、メンタル管理、など）に関する貴重な情報が綴られており、トレーニングの基礎知識を勉強するのに非常に役に立っています。
今回紹介する本は上の本とはちょっと趣きが異なり、技術解説より6人の強豪ホビーレーサーの生活（1日の時間割、1週間スケジュール、と言った本来なら個人情報保護法の対象でかつ極秘事項とも言える内容）に焦点を当てて、これを比較できるようになっているんです。
（コレって凄い事ですよ！）

仕事をしながら、家庭も大事にして（←ここ重要！）、あくまで趣味として自転車に乗っているのにプロ並み（時にはプロ以上！）の成績を出してしまうスーパーアマチュアレーサー達はどうやってトレーニングしているのか？
レベルは全く違いますけど同じホビーレーサーというカテゴリーの中にいる1人の自転車愛好家としてはメチャクチャ気になる所なんです。

そう言う意味でこの本を編集、発行してくれた方々には深く感謝したい気持ちでいっぱいです。

Contents

ネタバレしないように簡単に感想をのべますと…
まとめ
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ネタバレしないように簡単に感想をのべますと…

ほとんどの選手の方が意外とLSDのような低負荷トレーニングと休息を重視していることです。
あれだけの成績を残されている方々ですから高負荷のトレーニングを寝る間も惜しんでやられているんだと思っていましたが…違いました。
もちろんこの方々にとって低負荷と言っても我々のような一般のサイクリストにとっては結構な高負荷になっていると思いますが、要は負荷の絶対値の問題ではなく、弱領域のトレーニングも重要であると認識している、と言う事です。

ただ練習時間の作り方には共通の信念を感じますね。基本的には朝練がメインのようで、平日５時からトレーニング開始しているパターンがほとんどです

『どうせ帰宅時間が早いんでしょ』

な～んて、思っていたのですが、そんな人ばかりではなく21時まで仕事をしている人もいるんですよ。
『時間を作る！』という信念というか執念というか…そういう意思の強さが人一倍優れているんでしょうね
一日の中の節目と決めた時間までにやるべきことを終わらせる、そして次に進む。
そういった当たり前のことができず、ズルズル…と伸びてしまい、

『あー時間がない！、今日も乗れなかった～』

なんて言い訳を正当化してしまう自分と比べると、こういう心構えこそ見習わなければならないポイントだと思いました。

また皆さんに共通しているのはトレーニングを楽しんでいる、ということ。
楽しくなければ続かないし、楽しむために低負荷トレーニングもやるし、休息も大事にしているんですね。
別の本ですが、大御所の村山さんも著書の中で『老いていく中でどうやって衰えを防ぐかが楽しい』と言っています。
捉え方は人それぞれですが、皆さん　トレーニング＝楽しい、という認識はあるんだなぁ…と思いました。

”山神”森本さんのスケジュール
平日は2日間しかトレーニングしていない、ということ。意外と休息日が多いんですね

まとめ

上記の内容について時々、1人の選手に焦点を当てた内容は雑誌の特集に載ったりしていますが6人もの選手を一冊で比較できる本は今までなかったと思います。
テクニカルな難しい論述はないので　”レースには興味がないけど自転車が好き”　という方にも参考になる内容だと思います。
是非お手に取って読まれることをお勧めいたします。