滑らないサドルが欲しい人注目!OTIONサドルグリップ。
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効果は歴然!見た目のカッコよさも向上!
意外でお手軽な便利グッズです
長いヒルクライムをしている時、斜度や疲労度によってサドルに座る位置を変えることってありませんか?
私の場合、急斜面や勝負どころではサドルの前方に座る(いわゆる前乗り)のですが、緩斜面や一定ペースで走る時は腿裏やお尻(ハムストリングス)の筋肉を使いやすくするため比較的深い位置に座ったりしてます。
この時、サドルの深い位置に座っている時はサドル形状でお尻を支えてくれるので”お尻がズレる”という違和感はあまり感じないのですが、前乗りしている時は段々と後ろに下がってくることがよくあって非常に気になっていたんです。
こんな悩みを解決してくれる滑り止め付のサドルはありますが、お値段が高いんですよねー
(プロロゴにはしっかりした滑り止めが着いているモデルが発売されています)
あの滑り止めだけ売ってないかな~と思い探したところ、良いアイテムを見つけたので紹介します
滑り止め付きのサドルのイメージ
Many’sのHP(https://manys.work/prologo/prologo_category/nagoevo/)より引用
今回導入したパーツの紹介
OTION Saddle Grip
OTIONは自らの経験からロードバイクやMTBにおいてちょっとした工夫で意外と大きな改善効果を生み出すアイテムを作り出そうとしてる台湾のメーカーのようです。
今のところサドルやハンドル、レバー等の滑り止めをなどを開発・販売していますが、今回紹介するのはそのメインアイテムとも言っていいサドルグリップ(サドルの滑り止め)です
マイクロシリアと呼ばれる極細繊維が立った厚さ1mm弱のパットに3M製の強力粘着剤300LSEを貼り付けたシンプルな構造で、貼り付ける面を脱脂してパットの裏紙を剥がして貼り付けるだけでスタンバイは完了。
但し、いくつか注意点があって
- 貼り付ける時の温度が重要らしく気温が20℃から50℃の時に貼りなさい、ということと
- 貼ってから接着剤が定着するまで4時間はかかるそうなので、貼って直ぐには乗らないこと
だそうです。
つまり、貼る時は最低でも前日の夜に施工しておいて、施工する際は極端に寒い時やストーブや焚火の前で貼らないように!という事です。
まぁ、難しい事は言ってないですね。
施工の様子
マイクロシリアの手触りは非常に説得力があって、指で撫でただけでも吸い付くような感じがして滑らなさそうな気配は十分にあります
見た目はプロロゴのCPCにも似ていますが、あちらはサドルの部位ごとに繊維の形状を変えて機能的な役割分担を明確に区別しており、ちょっとレベルが違う感じがします
そうは言っても今回紹介するSADDLE GRIPだって自転車乗り集団OTIONが考え出した絶妙な形状にカットされており、こちらも十分期待はできます。
さっそく装着して、約100km(含む裏ヤビツ)走ってきました。
インプレッション
サドルにまたがる時に、ジャージの内腿が触れただけでもジャージが引っ張られるほど抵抗は強いです。
もちろんジャージが傷つくようなことは全くないのですが、滑り止め効果としては静止状態からそのポテンシャルを感じられます。
そんな状態なので頻繁に腰を前後に動かしたいというライディングスタイルの方は非常に違和感を感じると思います。
サドルにお尻を着けたまま動くとジャージが引っ張られるので、ちょっとポジションをズラす場合でもお尻を持ち上げる必要があります。
私も乗り始めなどでお尻のポジションを探っている状態の時は非常に違和感を感じました。
でも、あんまり拘り過ぎるとキリがないので適当な妥協点を見つけて裏ヤビツへ向かいました。
裏ヤビツ入口から札掛橋までの前半区間は勾配もきつくないし体力的にも余裕があるので、余りお尻のズレを意識することなく通過。
滑り止めの効果を感じたのは終盤の気まぐれ喫茶から水汲み場までの勾配10%を超える厳しい区間です。
ダンシングできつくなってシッティングに切り変えて、前乗りポジションで心拍数とペダリングに集中!と状況。
その時、今までだったらサドルからお尻が少しずつ滑り落ちていって、いつの間にか前乗りポジションじゃなくなったりして、色々と気が散ったりしたのですが、今回はお尻の位置ズレに気が散らない分、ペダリングに集中できました!
これって自分のかなでは凄く大きな効果で、私の場合、前乗りすると5~10W程度は変わるので、勝手にポジションが変わることによるロスがなくなった!とも言えると思います。
まぁ出力の損得は人によって差が大きく異なると思いますので飽くまで参考値ですが、きつい時にペダリングに集中できる、という効果は明らかにSaddle Gripによる効果だと思っています。
ちょっと気になる点
ズバリ言うと、頻繁にお尻をズラすとちょっとですがやはり捲(めく)れてきます。
ヤビツ頂上では目立たなかったのですが、山を下りてランチを頂くお店に着いた時に気が付きました。
平地の方がちょっとしたアップダウンや信号ストップなどでお尻を動かす頻度が増えたせいかも知れません。
強力な粘着剤3M 300LSEを使っているのですがラフにお尻を動かすと主に前端部分は限界を超えてしまうことがあるようです。
でも、これは構造的にしょうがないようにも思えますねー。
1mm程度とは言えお尻で押し付けながら剥がすような動きをしたら剥がれる厚さだと思います。
とは言え、捲れたのは前端部分び3~5mm程度でそこを起点に全部剥がれてしまうような大崩れするモードには至っていません。
まだ別の日にサドルはそのままで100km程度走ったのですが、捲れ具合は上と同じでした。
つまり多少捲れはするけど、全部剥がれちゃう!という大事には至らないようです。
このため、日ごろから注意して、気になるところを張り直す等のメンテナンスして運用する必要があるようです
ちなみにプロロゴの滑り止めは繊維が立っているエリアより接着面が一段低くなっていて、さらにサドル表面を少し凹ませて接着面だけを半分くらいサドルに埋まる位置で接着しているようです。
まぁさすがにお値段が高いですからねー、専用のサドル表皮を開発するのは当然でしょう。
そういう意味ではOTIONさんがこの辺を改良してくれることを切に願います。
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まとめ
ヒルクライム中のお尻の位置ズレが気になる方には是非試して欲しいアイテムです。
滑り止め付きサドルより値段的にはずっと安価だし、今使っているサドルで機能アップができるのでサドル交換のリスク(お尻が合う合わない)はありません。
多少のメンテナンス(粘着テープの交換、など)は必要になりますが、チューンドカーと同じで改造なんだからある程度手間がかかるのは当たり前!と割り切れる方にはかなりコスパのいいアイテムだと思います。